呟き(PF)

私はテオ。しがない化け猫族の端くれだ。

今日は最近一緒に過ごすようになった奴の話をしようと思う。

そいつの名はエリアス。狼族だそうだ。にしても魔力の匂いがするからもしかしたら何か混じっているのかもしれない。例えば、精霊種、とか。

まあそんな話はさておき、話を続けよう。

奴は私が師匠と呼ぶ精霊種のばあさんに運ばれてやってきた。なんでも復活者に襲われたとかで大怪我をして。

それはもう大惨事であったのでてんやわんやであったが、師匠の素晴らしい治療によりことなきを得た。もちろん私も手伝ったし、なんなら血まみれにもなった。

そんな奴となんで一緒にいるのかって?

まあ一言で言えばそそっかしいというか目が離せないからだ。

奴の主な戦闘方法は近距離戦闘。つまり素手で殴る。そりゃ怪我もするってわけ。

そこで師匠は彼に強化手袋と強力な魔除けのお守りを与えた。

 

現在彼と私は師匠の別宅がある帝都に居を構えている。

本当はついていきたくはなかったのだが、師匠が見守ってやってくれなんていうもんだから仕方なくだ。断じて心配だからとかそういうわけじゃない。そそっかしいから目が離せないだけだ。

 

奴は危機感なんてものはないのか、師匠に教えてもらった少し古典的な薬を作るために時々復活者蔓延る荒野へ薬草を摘みにいく。

師匠は魔除けも与えているし、お前がいるから平気だろうなんていうが、何せ前例が前例だ。帝都にいて時々やってくる師匠の商売の手伝いをする方がよっぽどいいんじゃないかと私は思う。実は奴は顔がそこそこいい。笑いでもしたら女の客が増えるかもしれないのに。